石油化学新聞 5366号
【おことわり】 本号(18日付)が今年の最終号となります。年明けは1月1日付新年特大号からとなり、同号は8日付の合併号です。ご了承ください。石油化学新聞社
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 旭化成・・・自動車材、素材の土台にサービス DXで開発期間短縮
- UBE・・・PUDを宇部で増強 高機能コーティング PCDは新系列稼働へ
- ポリプラスチックス・・・コンパウンド、中国で2系列増設 移設含め25年稼働
- ポリプラ・エボニック・・・姫路に新工場建設 増産に向け25年完成
- 三井化学・・・メガネレンズ材、次期増設を検討
- 旭化成・・・成形機用洗浄剤20年ぶりに刷新
<特集>急がれる高機能化と成長市場開拓 ポリカーボネート
メーカー各社の現状と戦略
ポリカーボネート樹脂(PC)は透明性、耐衝撃性、耐熱性などが評価されて応用分野を広げてきた。PCの最大市場である中国経済が回復せず、また同国で相次いだ新増設による需給の緩みに原材料の高止まりも加わり、足元は汎用品を中心に厳しい事業環境にある。一方の高機能品は、車両軽量化や電動化、自動運転、高速通信、医療といった成長市場で需要が期待できる。日本や欧米のPCメーカーは高付加価値製品の開発とその市場拡大に取り組むが、それを追う中国新興メーカーの技術力も向上してきた。
概況
- 差別化で収益回復へ 最大市場の中国は低迷続く
- 日本のPCメーカーの生産能力
住化ポリカーボネート
- 環境配慮型品種を開発
- 再生材とバイオマスの2種
帝人
- 中国でのスペックイン活動強化
- 高付加価値品 専任部署で積極提案
コベストロ
- 再生グレード供給拡大
- バイオマスとポストコンシューマー持続可能なPCを
三菱エンジニアリングプラスチックス
- 事業再編でPC専業に
- 基本特性向上 親会社と連携強化
出光興産
- 高付加価値品 インプラント化に力
- 競争力向上 生産効率と両立