石油化学新聞 5381号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- ダイセル・・・酢酸セルロース 環境性と意匠性で ３Ｄ印刷用に注力
- ＮＥＤＯ・・・懸賞金活用公募 第２弾は廃ＬＩＢ対策
- 三菱ガス化学・・・米国で半導体向け 超純過水・安水増設
プラ食品容器・・・機械への対応急務に
自動化、省力化で
機械による寿司のシャリの自動盛り付け（エフピコフェアで）
プラスチック製食品容器で、自動化のための機械に対応した製品開発が急務となっている。食品業界で人手不足の解消に向け、自動化や省力化に貢献する機械設備の導入が進んでいるためだ。機械で扱いやすい「機械適正容器」の開発に向けて、食品容器大手のエフピコやリスパックが取り組んでいる。
- 日本化薬・・・ＩＪ用色素 日中で生産最適化 増産へ３拠点で
- 信越化学工業・・・伊勢崎市に半導体露光材料の新工場
- 横河電機・・・通信モジュール冗長化 データ活用を容易に
大転換期を迎えた高吸水性樹脂業界
市場動向と国内メーカーの戦略
紙おむつなど衛生材料に不可欠な構成材料である高吸水性樹脂（ＳＡＰ）は、日本で生まれ、世界で育まれた機能性ポリマーだ。しかし、中国での狂騒的なプラント新増設や世界的な少子高齢化といった市場構造の変化により、収益性が大きく低下。世界初の工業化を果たし、市場を構築し現在までの成長を下支えしてきた三洋化成工業グループが事業撤退を決めるなど大転換期を迎えている。玉石混交の中で業界が再び健全な成長軌道を取り戻すことができるのか。市場動向と主要ＳＡＰメーカーの現状、今後の戦略に迫る。【写真】衛生材料向けでは保水力、吸水速度、流動性などさまざまな機能が求められる
概況
- 世界需要 成長続くも収益厳しく
- 印など新市場へ展開加速
日本触媒
- 市場シェア 世界約25％をカバー
- 合理化 回復局面で成果発揮
住友精化
- 生産能力、シンガポールで倍増
- 高保水とリサイクル、持続可能開発を
ＳＤＰグローバル
- 24年度中に全面撤退
- 事業ポートフォリオ高度化
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 住化カラー・・・意匠性ＭＢ 国内外に アジア生産も検討
- ダイセル・・・台湾ＩＴＲＩと新興企業支援へ連携
- 東レ・・・化粧品原料向け開発ＰＡ４微粒子、海洋中でも生分解
- レゾナック・・・海洋プラごみＣＲ川崎市と実証開始
- ユニチカ・・・多元系合金開発 水素生成触媒に
- 東レや三井化学など15社と早大・・・自動車部品解体技術実証で連携
- 花王・・・ＣＮＦを活用 新水系離型剤 ５月発売
- 積水化学工業・・・ＰＳＣを水上設置 実証開始
- 東レ・・・低副作用のポリマー統合型抗がん剤新開発
- 東ソー物流・・・太陽光発電を稼働
- リスパック・・・関西新工場が稼働
- ＮＥＤＯ・・・ＮＥＤＯの支援受けＦＣコア技術開発へ
- 東洋紡・・・メディカル研究所を大津市にオープン
- 日本ゼオン・・・バイオイソプレン米新興と商業化合意
- ＥＮＥＯＳ・・・製品別ＣＦＰ提供
- 帝人ファーマ・・・睡眠障害治療薬候補化合物の権利を供与 一時金46億円
- 化学製品値上げ
・クラレ・・・ＰＶＡなど40円
・旭化成・・・ＰＥを15円以上
・デンカ・・・ＯＰＳなど20円以上
・積水フーラー・・・接着剤を10％以上
・積水化学工業・・・樹脂管や継手