石油化学新聞 5387号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三菱ガス化学・・・MXナイロン、増設検討 高ガスバリア性包装材向け26年度までに決定
- 日鉄ケミカル&マテリアル・・・国都化学と連携拡大 双方の競争力強化
- 三井化学・・・高速輸送、米新興に出資し支援 個人用システム開発
三井化学は次世代型個人用高速輸送(PRT)システムを開発する米国スタートアップのグライドウェイズ(サンフランシスコ市)に出資した。これによりモビリティ事業で単なる材料売りにとどまらないソリューション提案型ビジネスの拡大につなげる。グライドウェイズは16年設立。カリフォルニア州を拠点に軽自動車並みの自動運転小型電気自動車を専用レーンで隊列走行させる、オンデマンド型PRTシステムを開発している。「グライドカー」と呼ばれる4人乗りの車両が幅1・7㍍(一般的な道路車線の半分以下)の専用レーンを走行することで、多くの利用者がより快適に持続可能で手ごろな料金で移動することを可能にする。CO2排出量がネットゼロになると同時に交通渋滞を緩和することで、気候変動への影響軽減にも貢献する。
- 日本化学学会・・・新会長に京大の丸岡教授
日本化学会の第122代新会長に京都大学の丸岡啓二特任教授が就任した。任期は2年。就任会見で丸岡会長は、次世代を担う若手研究者育成と28年の化学会設立150周年に向けた周年事業の準備に重点的に取り組むと表明した。 丸岡会長は天然資源や食糧生産に恵まれない日本では人的資源の活用が重要と指摘し「国民1人当たりの知的レベルを高めるとともに、生産性を上げる努力をしないと、世界で生き残るのは非常に難しい」と述べた。そのために日本化学会として「学会や産業界におけるイノベーションや産業変革などを先導できる人材、 特に次の世代を担う若手人材の育成、輩出の場を提供する必要がある」と語った。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- UBE・・・木質コンポジット拡販 バイオマスマーク取得
- 日本化薬・・・IJ色素、消費者用途が安定化 欧米向け需要拡大で
- マイクロ波化学・・・CR、連続式実証機を導入 廃プラ分解開始
- NEDO・・・長距離物資輸送用無人機開発に着手
- 旭化成メディカル・・・ウイルス除去フィルター 組み立て工場竣工
- レゾナックなど3社・・・大分でバイオマス原料使用へ協業
- 花王・・・使用済み化粧品のプラ容器再生利用
- 帝人・・・次世代がん治療製品開発を支援
- ENEOS・・・常圧蒸留装置のAI自動運転開始 川崎で
- 帝人・・・心臓手術用の血管修復パッチを発売
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 液状エポキシ・・・需給環境 世界で悪化 中国新増設相次ぐ
- 日本化学工業協会・・・岩田体制スタート GX貢献へ課題解決
日本化学工業協会は定時総会で新会長に住友化学の岩田圭一社長を選任した。任期は2年。
岩田会長は就任会見で化学産業を取り巻く状況について「環境問題の深刻化を背景に、循環型社会の構築とカーボンニュートラル(CN)の実現を目指す動きが世界的に大きなうねりとなっている」と指摘。そのうえで「化学産業は社会に必要な製品を安定的に供給するというエッセンシャル産業として社会経済の諸問題に対応できる。CNの実現を含むグリーントランスフォーメーション(GX)に貢献するソリューションプロバイダーとして、また新たな環境価値創出の牽引役として社会からの期待に応えることも可能だ」と強調した。取り組むべき重点項目として「GX」「国際協調」「安全・化学品管理」の3点を挙げた。
- 日本プラスチック工業連盟・・・新会長に三井化学淡輪会長
日本プラスチック工業連盟は、岩田圭一会長の任期満了に伴う後任に三井化学の淡輪敏会長を選任した。任期は4年。淡輪新会長は25年度からの4カ年計画について「プラスチック業界の劇的な環境変化に適切に対応していけるようにする」と意気込みを語った。 プラスチックを取り巻く問題について「プラスチックは極めて便利で優秀な素材で、人びとの生活に不可欠なものとなっているが、海洋プラスチック問題、気候変動問題、化学品としての安全性などの課題もある。プラスチックはこれからも人類のさらなる発展とSDGsがうたう持続可能な社会の実現にとって必須の素材だ。プラ工連の会長として、これらの課題に対し実効的で具体的な成果を上げられるよう努力する」と述べた。
- ENEOS・・・廃オイル原料に再生潤滑油基油
- 財務省貿易統計・・・2024年4月石化品輸出実績、2024年4月石化品輸入実績
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・4月のOPP・CPP出荷実績
- 日本スチレン工業会・・・2024年4月受払表
- 日本プラスチック板協会・・・4月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、4月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、4月のポリカーボネート平板・波板生産生産実績
- 日本化学繊維協会・・・4月の合成繊維生産・在庫量
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三井化学・・・石化再構築 第2幕加速 ポリオレ今期具体化
- 三井化学・岩国大竹・・・半導体用ペリクル次世代品を量産化
- カネカ・・・3ヵ年計画、先端事業群比率55% 営業利益650億円に
- 東レ・・・大矢社長、炭素繊維「一番の成長事業」 収益拡大に自信
- 荒川化学・・・ライフサイエンス事業化へ基盤構築
- トクヤマ・・・分析ツール自社開発機器学習モデル作成