石油化学新聞 5398号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 東亞合成・・・LIB用バインダーで海外攻勢 研究新拠点生かし
- クラレ・・・事業ポートフォリオ高度化 経営資源にメリハリ
- トクヤマ・・・多孔質シリカエアロゲル、電材用途開発を加速 徳山研にベンチ設置へ
- UBE・・・コンポジット、タイ4号機は下期稼働 5拠点で年6万㌧に
<特集>社会と産業の進 化に貢献する化 学企業のR&D〈中〉(2~3面)
化学各社は業績を緩やかに回復させるなか、研究開発の取り組みを一段と強化している。近年は研究拠点のリニューアルの動きが活発化しており、自らの技術力の深化にとどまらず、外部からの知恵を盛り込み、社会課題の解決で共創を図るオープンイノベーション型の研究センターが相次いで立ち上がっている。テーマは化学の高機能・高付加価値化に他ならないが、特に環境負荷低減技術の開発では炭素資源循環の実現を目指し、新たな化学の世界を切り開こうとしている。主要化学各社の研究開発トップにR&D戦略の現在地と将来を聞いた。
ENEOS
執行理事中央技術研究所長・佐藤康司氏
- 斬新な発想で推進
- 新研究棟が26年度に竣工
三菱ガス化学
取締役常務執行役員研究統括管掌・伊佐早禎則氏
- ターゲットを絞り込み
- MI活用 グループにも展開
住友化学
技術・研究企画部長・木全修一氏
- 千葉工場、新研究棟が本格稼働
- GI基金4テーマ 着々スケールアップ
東ソー
取締役常務執行役員研究本部長・土井亨氏
- 研究開発体制、再編し部門連携強化
- DXに全体で対応可能に
三菱ケミカルグループ
執行役シニアバイスプレジデントCTO・葛城俊哉氏
- 研究要員、8割を事業部へ移管
- 機能設計など技術に磨き
カネカ
R2B本部長・藤田かおる氏
- 「R2B」掲げ事業実装
- バイオものづくり 3研究所を新設
三洋化成工業
常務執行役員・藤井雄一氏
- グレード開発、研究・営業一体で加速
- アグリと匂いセンサー 事業へと育成