石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

東洋紡・・・複合材料、新リサイクル技術開発

熱処理で素材分離

東洋紡は高温高圧の水処理で複合材料から素材を再加工可能な状態で分離する基礎技術を開発した。自動車用エアバッグ基布、衣料用の綿・ポリエステル混紡生地、積層フィルムなどの素材分離に適用できるとみており、新しいマテリアルリサイクル技術として実用化を目指す。

  • 三井化学・・・構造改革で収益改善 クラッカートラブル 通期110億円の減益要因
  • KHネオケム・・・化粧品原料、世界市場開拓で成果 需要回復を後押し
  • 日鉄ケミカル&マテリアル・・・機能材料、全社業容拡大をリード 高速通信向け好調
  • 帝人・・・車向け複合成形材北米事業を売却へ 日欧は継続
  • AGC・・・バイオ医薬品開発製造受託(CDMO)事業の収益改善策を加速
  • ダイセル・・・CO原料炭種を拡大 酢酸の競争力強化へ

<特集>機能と周辺技術 で付加価値領域 へ / スーパーエ ンプラ〈上〉(2~3面)

主要企業の現状と戦略
さまざまな最終製品が高度化、多様化しながらグローバルに市場を広げるなか、素材への要求も多様化し、より高機能な素材への要求も増している。スーパーエンプラは代表例であり、日本企業が世界で高い競争力を発揮している製品の一つだ。車両などのモビリティ、半導体などのエレクトロニクス関連に加えてエネルギー、医療、食品・水回りといった領域へも応用分野を広げており、素材機能への評価だけでなく、周辺技術の革新が市場拡大を加速させている。

  • 世界展開力強化 用途、顧客層拡大へ
  • 自動車市場 変革をとらえ成長

ポリプラスチックス
LCP/PPS/PEK

  • LCP、2拠点体制で拡販加速 フィルム、繊維など 用途広げ基盤強化
  • PPS、xEV用へ積極展開 延焼防止品など 付加価値領域に力

三菱ガス化学
耐熱透明ポリエステル

  • 耐熱透明ポリエステル、特殊品の品揃え拡充
  • 耐衝撃と耐熱向上 食品・医療用に力

DIC
PPS

  • 付加価値で成長実現
  • 導電・放熱・摺動 機能追求し提案

クレハ
PGA

  • シェール掘削用 低温鉱区広げ倍増へ
  • 新規案件 30年度に数十億円を

出光興産
SPS

  • 車載用、機能向上で採用促進
  • 非車載用、食品関連や押出用へ

ユニチカ
PAR/PI

  • PAR、高耐熱と透明を訴求 アロイや添加剤にも力
  • PI、ワニス軸に市場拡大 新規用途立ち上げ急ぐ

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • ENEOS液晶・・・LCP、高速通信用に力 低誘電特性を追求
  • 日東紡・・・ガラス繊維、電材向け販売好調 今期、最高見込む
  • エフピコ・・・超高剛OPP上市へ 27年目標 車向けなど高評価
  • 三井化学とサステック・・・太陽光パネル再利用 再生エネ導入へ実証
  • 東レ・・・UDテープ、米社の資産買収 CF複合材を拡充
  • デンカ・・・光学フィルム米新興に出資
  • 三菱ケミカルグループ・筑本学社長・・・事業構造改革を推進「選択と集中を加速」
  • 東レ・・・インドネシアでRO・UF膜供給
  • 三菱ケミカルグループ・・・半導体製造装置部品 米国の洗浄拠点集約
  • ダイセルと東大・・・結晶スポンジ、新材料を開発
  • 旭化成・・・セパレーター生産ホンダが25%出資
  • 日本ソーダ工業会・・・2024年9月のカセイソーダ出荷内訳
  • ベンゼン11月ACP・・・60㌦安の915㌦

【訂正】4日付2面「カネカ、機能性食品素材を拡充」の記事で「カスアニン」とあるのは「カスアリニン」の誤りでした。

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