
石油化学新聞 5431号(2025.4.21)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 新中計策定した日本触媒・・・ソリューションズに本腰スぺケミ・電材建設・電池4分野を牽引役に
「伸ばす材料整う」野田和宏社長
日本触媒は25~27年度の新たな「中期経営計画2027」で改めて機能材料系のソリューションズ事業の収益拡大に本腰を入れる。前中計は世界的な経済減速で目標未達となったが、同社の野田和宏社長は「時間を要したが伸ばす材料が整ってきた」と強調。今後3年間で全社利益の過半をソリューションズで稼ぐ収益構造を確立し、事業ポートフォリオの変革を実現する。 今中計から営業利益に持分法投資損益を加えた収益を新たな指標とした。リチウムイオン電池(LIB)用電解質のイオネルの中国合弁など持分法投資事業の収益拡大を反映させる。24年度見通しは230億円。これを27年度に350億円に拡充し、このうち約53%に相当する185億円(24年度56億円)はソリューションズによる収益で稼ぐ。基礎化学品系のマテリアルズの利益は160億円(同166億円)とほぼ横ばいを想定した。
- 三菱ケミカル・・・アンモニア分離膜開発 製造・回収用に提案
- 積水化学グループ・・・PSCを本格普及へ 設置実証 各所でコラボ拡大
- 日本化薬・・・エポキシ樹脂、厚狭で新系列完成 半導体用の拡大加速
- AGC・・・DAC向け高効率CO2吸収液開発
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- 三菱ケミカル・・・バイオエンプラ、万博でスツールに採用 3D印刷のベース素材
大阪・関西万博の日本政府館に設置される3Dプリンター製スツールにデュラビオが採用
三菱ケミカルのバイオエンプラ「デュラビオ」が、大阪・関西万博で日本政府館に協賛する「双鶴」共創プロジェクトが3Dプリンターで造形したスツールのベース素材として採用された。 このスツールはデュラビオに藻類を混錬した素材を使用し、グラデーションカラーが印象的な意匠性の高いデザインを持つもので、日本政府館に約50脚設置された。慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター長を務める田中浩也氏が基本設計、同大特任講師の湯浅亮平氏が詳細設計、同大SFC研究所所員の高橋昭人氏が材料設計と色彩調整を担当し、約1年をかけて完成させた。
- トクヤマ・・・放射線防護メガネ発売 産学連携で開発 医療従事者を守れ
レンズ、フレームともに放射線防護機能を有する
- DIC・・・食用藻類 米に培養工場新設 持続可能な新技術導入
- ユニチカ・・・PSC実証に採用 Jヴィレッジで
防草シートがペロブスカイト太陽電池実証実験に採用
- 帝人・・・アラミドと炭素繊維 欧州環境規制に準拠
- JSRと慶応大・・・肝細胞オルガノイド培養に成功
- 帝人・・・交換レンズ筐体にパイオポリカーボネートが採用
- 東洋紡エムシー・・・溶剤可溶型のPPEを開発
- クラリアント・・・高エネ効率触媒SM製造向け発売
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- 旭化成・・・韓ANフル稼働継続 ABS向け需要回復
- 環境省・・・車向け再生プラ20万㌧市場構築へ 2ワーキンググループ始動
- エコ・ファースト推進協議会・・・環境保全へ連携強化
- エフピコ・・・フェアに1.5万人 包装機械、人手不足を解消 食品容器 食材高騰対策に
食品パッケージ作業の効率化も提案した
- 石油化学工業協会・・・3月の石化製品生産実績、3月の汎用4樹脂の出荷実績
- 日本スチレン工業会・・・2025年3月受払表
- 三洋化成工業など3社・・・駅トイレ清掃効率化 匂いセンサーで実証
- プレマテックス・・・石英とエポキシ架橋 高耐候性の無機塗料
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本触媒・・・触媒売上高、今期100億円規模に 中国で顧客層拡大
- DIC・・・レジスト用材料、シナジーで成長加速 カナダ社と知見融合
- 三洋化成工業・・・カチオン界面活性剤 ヘアケア用粉末品 2年内に事業化
- 日本ポリプロと日揮グローバル・・・CO2からPP製造日揮と調査スタート
- 住友ゴム・・・P2Gで水素製造 白河工場に装置導入
- KBセーレン・・・ポリエステル繊維で衣服内の温度快適に
- 東洋エンジニアリング・・・大型PLP対応半導体実装装置発売
- ハイケム・・・知られざる中華食材 日本市場に普及促進
- 三井化学・・・AIモデル開発 韓国新興に出資