石油化学新聞 5154号
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
三井化学・・・ＴＰＥ、グローバル展開強化 日本や中国で増設検討
25年度に販売倍増目指す
10月に米国で新設備が完成する（ＡＣＰのオハイオ工場）
三井化学は自動車分野を中心に採用が進む熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）「ミラストマー」の事業拡充に拍車をかける。グローバル展開を一段と強化。19年度下期に米国で新設備を立ち上げるほか、日本や中国を候補に増設を検討し、１〜２年以内に意思決定する方針だ。25年度には販売量を18年度の２倍近くに増やすことを目指しており、ここ数年、新製品も積極的に市場投入している。販売に占める新製品比率は現在15％だが、25年度までに30％に引き上げる計画だ
- ダイセル・・・顧客視点で新事業推進 組織大幅変更、社外人材も積極登用
新社長インタビュー
ＪＮＣ 山田敬三氏
- 全社一丸で〝立て直す〞
- オキソ・有機ＥＬ・水力発電 川下領域も視野に
「私自身がそうであるように、当社の社員は『チッソを強くしよう』という信念を持って入社した。今まさにその思いを結び付けて形にしていくことが私の役目だ」
業績不振の責任を取って辞任した後藤泰行前社長から電撃的にバトンを渡され、自身も非常に迷ったという。ＯＢからも「よく引き受けてくれた」と言われるほど、厳しい局面からのスタートだが、「経営陣が会社再建に一枚岩になっていること。そして社員は皆、もともと挑戦心に溢れる人達ばかり。今一度初心に戻って取り組めば必ずＪＮＣとして立ち直れる」と腹をくくった。
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
旭化成・・・マテリアル新体制で成長促進
パフォーマンスプロダクツ事業本部 ・ スペシャルティソリューション事業本部
- パフォーマンスプロダクツ事業本部
工藤幸四郎常務執行役員
自動車関連や繊維・消費財 ニーズ起点に拡大
挑戦継続 活気ある組織に - スペシャルティソリューション事業本部
山岸秀之常務執行役員
シナジー発揮 高付加価値を提供
ＬｉＢ鉛電池 セパレーター増産
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
- ポリプラスチックス・・・車両用エンプラ、世界で顧客層拡大 電装化・軽量化支援
- ダウ・・・オランダ社と提携、100％循環型プラ熱分解油を調達
- 宇部エクシモ・・・ＰＰ中空構造板、災害対応利用拡大 液体保管や運搬も
- 帝人・・・ＦＲＰ、折り畳める構造体 コンテナなど簡易構築
- 昭和化学工業・・・岡山工場 バイオマス熱供給 化石燃料を20%減
- カネカ・・・欧州の食品用途全般でＰＨＢＨ使用可能に
- タキロンシーアイ・・・ＰＣ採光建材加工工場を竣工
- 星光ＰＭＣ・・・化成品の収益改善 欧州向け復調
- カーボンブラック協会・・・上位10ヵ国合計 カー黒の生産能力 昨年末に1.5％増加
- 日本化学繊維協会・・・７月の合成繊維生産・在庫量
- 旭硝子財団・・・環境危機時計「極めて不安」
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
- 三菱ケミカルインフラテック・・・物流４プロジェクト始動 水槽・冷却塔事業を再構築
- ＪＳＲ・・・第３のＳＢＲ開発 高い強度・耐摩耗・耐久性
- 帝人・・・超高分子量ＰＥテープ、大型用途開発を推進 船舶ロープ向けなど
- 三洋化成工業・・・非生物由来止血剤、ＥＵ基準の認証取得 海外展開本格化へ
- 三菱ケミカル・・・太繊度の炭素繊維、高樹脂含浸性の新製品
- 三菱ケミカルアドバイスドマテリアルズ・・・ＣＮＴ配合で高速除電 エンプラ切削加工素材
- 東レ・・・ＰＥＴボトル再生原料を本格利用 繊維製品に
- デンカ・・・構造物３Ｄ診断を文化財保全に活用