石油化学新聞 5196号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 衛生材料用ポリプロピレンスパンボンド(PP)不織布・・・需給タイトに一服感 紙おむつ、中国の品薄感解消
- ダイセル・・・ポリプラスチックスを完全子会社化 機会損失分の回収を
- ADEKA・・・日本農薬と製品開発 ライフサイエンス分野強化
- 石油化学工業協会・和賀昌之会長・・・「安定供給に全力」 リサイクルコスト負担、成長加速に必要
エポキシ樹脂特集 高機能化追求し成長分野へ
- 特殊品 機能で存在感発揮
- 5G対応 拡大見据え開発加速
エポキシ樹脂は電気・電子、塗料、土木建築、接着剤、炭素繊維強化複合材料(CFRP)など幅広い用途に使用される。その多くは他素材への代替が難しい独自の用途であり、世界経済の発展に沿って着実に市場を広げてきた。コロナ禍などで足元の市場環境は厳しく、先行き不透明だが、その中でも多くの企業が注力する高機能、環境対応型などの高付加価値製品は比較的堅調で、5G(次世代移動通信システム)など、今後の成長が期待できる領域も増えてきた。こうした領域を伸ばし、一層の事業基盤強化につなげていきたい。
日本化薬
- 5G基板用 マレイミド含め拡販
- 車載用 高Tg、低ハロゲン化
ADEKA
- 車両軽量化 構造接着向けを加速
- 水系樹脂 中国需要取り込み
日鉄ケミカル&マテリアル
- 非ハロ難燃品 千葉と神戸2拠点に
- 5G基板用 新樹脂含め採用促進
三菱ケミカル
- 電気・電子 幅広く高機能化対応
- 世にない材料 フィルム商品化へ
DIC
- 基板用 高速通信分野ばどに力
- 塗料用 中国で水性品増産
オリン
- コンポジット基板用 川下分野を積極拡大
- 韓国 臭素化や防水用増産
三井化学
- 基本液状 内需向け安定供給体制
- 市原 来春メドに年3万トン
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本化薬・・・フロー合成実用化へ 製造技術の確立急ぐ
- 三菱ケミカルHD・・・半導体材料開発へ フランス新興企業に出資
- 帝人・・・炭素繊維中間材料、エアバス主力機主翼スポイラー向け。 素材開発にDX、日立の技術採用 22年度までに実装
- BASFとティッセン・・・脱水素技術開発へ
- DIC・・・スピルリナ由来成分、機能性表示食品に 肌の保湿力向上
- 帝人・・・PCとアロイ値上げ 50円以上
- APB・・・全樹脂電池 無人潜水機に搭載 実証試験を開始 10年後5000億円事業に、三洋化成安藤社長 成功確信、全力で支援
全樹脂電池を持つ三洋化成の安藤孝夫
社長(右)とAPBの堀江英明社長
三洋化成工業子会社のAPBが開発・製造する次世代型リチウムイオン電池(LiB)「全樹脂電池」が川崎重工業の自律型無人潜水機「AUV」に搭載され、性能などを確認する初の実証試験がスタートした。
APBの全樹脂電池が川崎重工業の無人潜水機向けで実証試験入りしたことは、全樹脂電池の本格的な社会実装に向けた第一歩である。12年から共同開発に着手し、18年のAPB設立当初から資本提携を通じ事業化を支援してきた三洋化成工業の安藤孝夫社長は「全樹脂電池はより良い社会を創造するために必要なテクノロジー。その事業化の成功には量産化への移行に加え、実績づくりとイノベーションの価値証明が必要で、今回の実証試験は重要なステージとなる」と語る。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 経済産業省・・・エチレン用輸入ナフサ、6月通関実績
- 経済産業省・・・エチレン換算輸出入 5月実績
- 石油化学工業協会・・・6月の石化製品生産実績
- 石油化学工業協会・・・6月の汎用4樹脂の出荷実績
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・6月のOPP・CPP出荷実績
- 日本プラスチック板協会・・・6月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、6月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、6月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績