石油化学新聞 5260号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- ENEOS液晶・・・LCP、高速通信へ展開加速 新製品含め提案
- ポリプラスチックス・・・PPSコンパウンド、中国・南通に生産拠点 次期増設も計画
- 三井化学・・・九州大学と研究開発契約 カーボンニュートラルセンターを設置
- 米シンテック・・・電解、塩ビ 増設分が11月稼働
- 東洋紡・・・宇都宮でMLCC離型フィルム増設 24年秋稼働
<特集>諸課題に対応し 基盤強化進める クロアリ業界 (2〜3面)
クロルアルカリ(電解ソーダ)業界は塩ビ樹脂の原料となる塩素や、工場の排水処理などに使うカセイソーダ、さらに半導体向けが好調な高純度ガス原料や塩酸などの生産を手がける。産業用途にとどまらず、水の殺菌などに使う次亜塩素酸ナトリウムは人々の生活に直接かかわっている。業界はこうした重要な製品の安定供給という使命を帯びる一方、エネルギー多消費型産業という側面を持つ。世界がカーボンニュートラルに向かうなか、CO2削減にどう向き合うのかが中長期テーマとして横たわる。CO2削減と並ぶ重要なテーマとして、物流問題も課題となっている。これらをどう克服していくのか。各社の今後の動向に関心が集まる。
- 概況 電解稼働・・・コンビナート型はフル カセイ/塩素 ウェルバランス維持
- 需給 カセイソーダ・・・年産400万㌧基調回復 輸出高レベル 内需はこれから
- 市況 値上げの動き広がる アジア市況 カセイ4年ぶり高値
- 課題 CO2削減推進を徹底 物流問題 顧客と危機感共有
信越化学工業
- カセイソーダ 海外需要を取り込み
- 塩ビ EDC自製が収益力に
東亞合成
- 高純度液化塩化水素、全方位展開を継続
- 業界トップの地位生かす
昭和電工
- 次亜ソーの増設検討
- 水道向け安定供給確保へ
トクヤマ
- 内需減に備え輸出拡大
- カセイに続きPVCでも
東ソー
- カセイソーダ、輸出含め物流体制強化
- SP拡充、出荷ロット大型化
カネカ
- エネ最適運用を推進
- 塩素化塩ビなど需要好調
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 積水化学工業・・・BRエタノールFS、資源循環促進へ弾み
- トクヤマ・・・環境事業を拡大 価格転嫁と効率化に力
- 住友化学・・・4~9月、石化回復で最高益 次期中計GX推進
- DIC・・・生産現場用AI開発 鹿島工場で運用開始
- 帝人子会社・・・車向け複合成形材料一貫生産体制を構築 フランス工場
- SABIC・・・バイオ由来PEI既存品を直接代替
- ダイセル・・・マイクロ流体、デバイス設備開発へ 台湾・清華大と
- 東レ・・・LG化学とLIBセパレーター欧拠点を合弁会社化
- 貿易統計・・・国産ナフサ7~9月 12%高
- 東レ・・・PETフィルム新製品、平滑と操作性両立
- 塩ビ工業・環境協会・・・9月のPVC、VCMの生産・出荷
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・9月のOPP・CPP出荷実績
- 化学製品値上げ
・DIC・・・有機顔料を80~400円
・三菱ケミカル・・・PVAと関連品
・クラレ・・・液状ゴムなど40円
・JNC・・・オキソ誘導品
・信越化学工業・・・クロロメタン。PVCを40円以上
・東ソー・・・液体カセイソーダ。エチレンアミン