石油化学新聞 5263号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- リケンテクノス・・・コンパウンド海外5拠点 塩ビとエラストマー 次期中計で増設計画
- 日本化薬・・・新製品でシェア拡大 車エアバッグ用インフレーター2タイプを増産
- 積水化学工業・・・欧で自動車部材総合提案 マーケティング拠点設立へ
- 石油化学工業協会・和賀昌之会長・・・エチレン、21年生産は630万㌧か
- 石油化学工業協会・・・10月の石化製品生産実績
- 住化ポリカーボネート・・・シリコーン系難燃に力 易リサイクル、リン不足も追い風
- DIC・・・エポキシ樹脂、千葉で能力増強
- 東レ・・・メキシコ工場で炭素繊維を増設
<特集>収益体制を再構築するアクリル酸・同エステル業界
アクリル酸とアクリル酸エステルは世界的な需給のタイトバランスから国際価格が高止まりの状況にある。その影響は高吸水性樹脂やエマルジョンなど川下領域の機能性化学品にも及び、サプライチェーン全体で価格是正の動きを強めている。当然、国内アクリル酸・同エステルメーカー各社も内外価格差と収益改善に向けた値上げに取り組んでいる。グローバル市場で安定成長が見込まれる製品だからこそ、早期に収益体質を再構築することが望まれる。
概況
- 国内、生産・出荷とも急回復
- 物流停滞 流通在庫増も懸念
三菱ケミカル
- グループ 国内随一の自消率
- エステル製造 相互受委託の要
東亞合成
- 設備稼働 大分、名古屋とも順調
- AI導入し予兆保全体制
出光興産
- SAP向け GAAとBA安定供給
- 環境対応型 独自プロセスが評価
日本触媒
- 世界5拠点を最適運営
- インドネシア10万㌧増設、コロナ禍で遅れ
<特集>品質と事業体質をさらに高め次の成長を探るSAP各社
紙おむつなど衛生材料のキーマテリアルである高吸水性樹脂(SAP)は、コロナ禍の世界的な需要停滞からは脱したものの、地域・市場ごとに好不調の差が顕在化している。グローバルに年率3%程度の成長を取り戻す一方、年初来の原料アクリル酸の価格高騰で採算性が一段と悪化するなか、主要メーカー各社は値上げに奔走している。その成否が次の成長戦略を描く分水嶺となりそうだ。また、環境問題への対応は主要メーカーの共通認識となっており、研究開発が加速している。世界をリードする日本のSAP各社の取り組みをレポートする。
概況
- 世界的に需給タイト
- 市場動向 米・欧・中で温度差
日本触媒
- 日欧拠点、基盤強化へS&B
- 国際供給網の強みを発揮
SDPグローバル
- 南通の不足分、日本とマレーシアで
- 研究開発 環境対応視野に推進
住友精化
- 生産体制、世界5位44.5万㌧に
- 開発加速し性能向上を追求
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 帝人・・・付加価値PCを拡大 車・5G・医療に重点
- 東レ・・・5G透明アンテナ用 PPSフィルム開発
- 積水化学工業・加藤敬太社長・・・イノベーション推進、成長エンジン多彩に
- ポリプラスチックス・・・長繊維強化樹脂、中小型部品用に力 エンプラで用途拡大
- 宇部興産・・・PEFC用、高効率触媒を合成 NEDO・宇部興産など
- ブリヂストン・・・補修用タイヤ強化「稼ぐ力を再構築」
- 東レ・・・国内初のPMMA製血液透析ろ過器
- ランクセス・・・エンプラ部門分離、機動力高め成長へ
- 石油化学工業協会・・・10月の汎用4樹脂の出荷実績
- 日本ABS樹脂工業会・・・10月国内出荷
- 化学製品値上げ
・住友化学・・・EVAエマルジョン PEとPP25円以上
・三菱ケミカル・・・アセトンやBPA
・DIC・・・可塑剤25日から
・日本ポリプロ・・・PPを15円以上
・三井化学・・・BPAとエポキシ ハイドロキノン390円
・三井化学東セロ・・・ポリオレフィルム
・東洋紡・・・エアバッグ用原糸
・旭化成・・・液体カセイソーダ
・クラレ・・・PA9T国内外で
・帝人フロンティア・・・ポリエステル繊維
・東ソー・・・炭化水素系洗浄剤
・JNC・・・シリコーン20~40%
・三菱ケミカル・・・食品ラップ15%以上
・トクヤマ・・・カセイソーダ