THE PETROCHEMICAL PRESS
クラレ・・・活性炭生産拠点を拡充
アジアに再生炭工場新設
クラレは、世界トップシェアを誇る活性炭の生産拠点を拡充する。進行中の米国ミシシッピ州での増設(23年1〜3月期稼働予定)、ベルギーでの使用済み活性炭の性能を回復させた「再生炭」の増設(22年10〜12月期稼働予定)に続き、アジアに再生炭生産拠点を新設する検討に入った。2年以内に計画を固めたい考えだ。活性炭の世界市場が主力の環境保全分野(浄水場、排水処理場、排ガス処理)を中心に拡大するなか、再生炭はサーキュラーエコノミーにも貢献する側面が評価され需要が増加していることに対応する。
- 東邦化学・・・界面活性剤、鹿島工場の設備増強 千葉から生産移管
- 東邦化学・・・事業構造改革を加速 電子情報材料を中核に育成
- UBE・・・水熱反応で実用化へ PA6、多層フィルムのCR
- トクヤマと三菱ガス化学・・・CO2循環型メタノール、事業化へ共同検討
- リケンテクノス・・・フィルム、研究拠点に試作機 製品開発を迅速化
- デンカ千葉工場・・・SMで2度目の4年連続運転へ
国産SAF原料供給へ 日揮など3社協業スタート
廃食油 空港や近隣から回収 25年コスモ・堺で設備向け
国産SAF(持続可能な航空燃料)の商用化に向けた新たな協業がスタートする。日揮ホールディングスと関西エアポート、レボインターナショナル(本社・京都市)の3社は、関西エアポートグループが運営する関西国際・大阪国際(伊丹)・神戸の3空港から排出される廃食用油を、日揮とレボ、コスモ石油らが推進するSAF製造事業向け原料として供給することで基本合意に達した。
日揮とレボ、コスモ石油の3社は現在、NEDOプロジェクトとして「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料生産技術・サプライチェーン確立」に向けた実証事業を展開している。同プロジェクトでは大阪・関西万博が開催される25年までに、コスモ石油・堺製油所内に年産約3万㌔㍑のSAFプラントを稼働させる計画を掲げている。その原料供給の一部をSAFユーザーとなる空港関係者や地元飲食店、地域住民などが担うというのが今回の新たな協業のポイントである。低炭素化だけでなく資源循環や地域連携などにも資する取り組みとして活動は広がりそうだ。
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三井・ダウポリケミカル・・・食品ロス削減へ提案強化
アイオノマー樹脂「ハイミラン」
スキンパック包装 大手流通などとも連携
三井・ダウポリケミカルはエチレン系アイオノマー樹脂「ハイミラン」の機能を生かしたソリューション提案で国内市場の掘り起こしに拍車をかける。フードロス削減に寄与するスキンパック包装で同社の樹脂を用いたフィルム・シートが好評を博しており、流通大手やフィルム、機械メーカーなどとも連携し、さらなる市場拡大を目指す。
- 積水化成品工業・・・複合樹脂発泡体、再生原料製品を投入 23年度売上高10億円へ
- ダイセル・・・銀ナノインク、共創サービスでPEへ 中国含め近々採用
- プライムポリマー・・・樹脂袋、水平リサイクル開始 年内に国内全工場で
- ダイセルと大阪大学・・・半導体3次元工程、低負荷低温低圧を実現
- 昭和電工とマイクロ波化学・・・廃プラ、マイクロ波でCR 共同開発開始
- 大日本印刷・・・電波吸収シート、5G帯を選択吸収 薄型軽量で耐候性も
- 三菱ケミカルグループ・・・電材フィルム、5G基板向け2種開発
- クラレ・・・レノボのPCに再生人工皮革採用
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- 中国のPOM・・・現地企業が実質減 操業状態は4~5社
- 財務省貿易統計・・・2022年5月石化品輸出実績、2022年5月石化品輸入実績
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・5月のOPP・CPP出荷実績
- 日本プラスチック板協会・・・5月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、5月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、5月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績
- 日本銀行・国内企業物価指数の4月実績・・・石化基礎製品平均7.1㌽上昇
- 日本プラスチック工業連盟・・・4月のプラスチック原材料の在庫月数推移
- 化学製品値上げ
・三菱ケミカルグループ・・・エポキシ樹脂。C4誘導品2製品。オキソとアクリル酸
・東亞合成・・・カセイカリ110円以上。高純度無機製品。
・日鉄ケミカル&マテリアル・・・BPAを45円以上
・旭有機材・・・フェノール樹脂
・DIC・・・エポキシと硬化剤
・クラレ・・・水添エラストマー
・トーヨーケム・・・粘着剤と樹脂製品
・昭和電工・・・カセイソーダと次亜塩素酸ソ
・東洋紡・・・超高強力PE繊維
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ダイセル・・・Ag-Siインク、25年度に100億円事業
試作品供給 年度内開始 来期中に量産化
ダイセルは次世代パワーデバイスに不可欠な高耐熱のダイボンド接着技術として、新設した無機複合実装研究所で銀―シリカ(Ag―Si)合金焼結の提案に本腰を入れる。今期中にラボレベルの製造設備で合金のインクとして試作品の供給を開始し顧客評価を本格化させる。23年度中には品質管理なども含め国内で年数十㌧規模の量産体制を固め市場投入する計画だ。25年度にはAg―Si合金インクの周辺製品も含め売上高100億円、30年度には300億円を目指す。
- 日本ゼオン・・・COPフィルム、5G向け提案強化 低誘電・高周波
- 三井化学・・・PPコンパウンド、3D印刷向け開発 成形後の反り軽減
- 昭和電工・・・北米で高純度ガス生産、韓SKと協業検討
- ダイセル・・・無機有機複合技術で新規案件の創出加速
- 住友化学と旭川高専・・・ターコイズ水素、工業化へ開発加速
- 東洋紡・・・有機薄膜太陽電池材料に加えセルも 市場開拓
- クラレ・・・タグライン刷新 価値共創に拍車 クラレは中期経営計画「パッション2026」のスタートに合わせ、新たにコーポレートタグライン「Possible starts here」=写真=を策定した。創立記念日の6月24日からグローバルに展開を始めた。
- 東レ、LG化学・・・LIBセパレーター、ハンガリーを合弁化
- 荒川化学・・・ロジン誘導品原料にバイオアルコール
- デンカ千葉工場・・・ガスタービン1.5万㌔㍗竣工
- 日本化薬・・・ソレイジアに第三者割当増資
- ENEOSマテリアルハンガリーS―SBR・・・ISCC+認証取得
- 日本エネルギー学会(JIE)・・・8月3日に創立100周年記念式典 学士会館
- ふるさと納税・・・旭化成CO2検知器、延岡が返礼品に採用
- ダウ日本社長にマクラウド氏、ダウ・東レCEO兼務