石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 旭化成、COと水からエチレン
    電解合成活用実用化研究進む
    30年までに大型設備で実証
    旭化成は電解合成の技術を駆使してCOと水からエチレンを創製する研究開発に着手している。既にラボスケールではエチレン合成を確認しており現在、実用化に向けた課題抽出に取り組んでいる。触媒に相当する電極の探索や変換効率の向上に寄与する最適プロセス設計を推進。30年までに大型設備での実証試験に移行する計画で、COケミストリーの新たなメルクマールを築きたい考えだ。
  • テクノUMG・・・ABS系樹脂、3つの戦略商品拡販 車向け、次世代品も
  • 石油化学工業協会・・・岩田会長体制スタート CN達成へ意欲「各方面と連携」
  • クレハ・・・PVDFフィルム、用途開発設備を増強 センサー向けなど注力
  • 環境省・・・CN実現へ新会社 10月設立民間の資源循環支援
  • 信越化学工業と台湾工技院・・・ミニLEDディスプレイ封止材開発
  • UBE・・・DMC、EMC 米国に新生産拠点 25年度下期稼働予定

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  • クレハ・・・潮力発電の開発着手 原油随伴水の金属除去も
  • JSR・・・異種材料界面制御 新材料を開発 密着・分散性高く
  • 帝人など3社・・・廃漁網を配膳トレーに
  • 信越化学工業・・・建材向け抗ウイルスコーティング液開発
  • 旭化成と伊藤忠グループ・・・PETボトル再資源化 追跡可能性で実証開始
  • 横河電機・・・製造業のDX支援 コンサル会社設立
  • 資生堂・・・積水化・住友化のCE事業に参画
  • 三菱ガス化学・・・環境循環メタノール「カーボパス」と命名
  • 三浦工業と商船三井・・・海洋マイクロプラ回収装置を開発
  • トクヤマ・・・台湾で健康食品参入

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  • クラレ・・・歯科材料、年平均10%成長へ 国内2工場を増強
  • 日本化学繊維協会・・・会長に帝人内川社長 繊維to繊維再生に力
  • 日本化学繊維協会・・・高性能繊維軒並み増産 中国、20年
  • 発泡スチロール協会(JEPSA)・・・廃EPS有効利用率昨年最高の92.8%に
  • DIC・・・藻類由来製品拡大へ 米ベンチャーに出資
DIC・・・フィコシアニンで 海洋保全に貢献

2社と共同研究

左から丸幸弘・リバネス代表取締役CEO、田川大輔・DICカラーマテリアル製品本部ヘルスケア企画・開発グループマネージャー兼新事業統括本部ヘルスケアビジネスユニットグループマネージャー、高倉葉太・イノカ代表取締役CEO

DICは微細藻類スピルリナ由来の天然青色素材フィコシアニンを地球環境保全に役立てるため、イノカ(東京)、リバネス(同)と共同研究を開始する。フィコシアニンを添加した水産飼料とイノカが水槽内に再現した海の人工生態系を用いて生態系への影響を検証、リバネスはテーマの企画や研究を支援する。
DICは世界初の微細藻類スピルリナの商業化に成功し、健康に寄与する開発・商品化にも取り組んできた。フィコシアニンはスピルリナが有する光合成色素タンパク質。水中でも赤色光を効率的に吸収し、COと水から生命維持に必要な栄養素をつくる。FDAから食品用天然系青色素として認可され、欧米を中心に需要が拡大しており、抗酸化作用などの機能も見いだされ、肌の保湿効果改善などが期待される。
イノカは19年に創業したベンチャー企業。世界初の真冬のサンゴ人工産卵に成功するなど海の生態系を水槽に再現し、安定環境下でデータを取得できる環境移送技術を活用し海の可視化に取り組んでいる。リバネスは大学や企業の技術と異分野の知識を融合した地球貢献に資するプロジェクトを創造すべく活動中だ。

  • 日本ソーダ工業会・・・5月のカセイソーダ出荷内訳
  • 化学製品値上げ
    ・ランクセス・・・イオン交換樹脂など
    ・DICグラフィックス・・・インキ・接着剤・塗料
    ・信越化学工業・・・カセイソーダ
    ・東ソー・・・液体カセイ30円以上
    ・東洋紡・・・5月のカセイソーダ出荷内訳
    ・クレハ・・・家庭用ラップなど

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UBE・・・放熱複合材、24年度に市場投入

最高水準の熱伝導率

UBEは、自動車部品加工メーカーのアカネ(広島市)と共同開発した世界最高水準の熱伝導率を有する銅と黒鉛をベースとした放熱複合材料の早期事業化を目指す。卓越した熱伝導性が評価され、パワー半導体周りを中心に顧客で採用に向けた試作、検討が進んでいる。ヒートシンクなど加工品の供給も想定し、最先端の放熱材料として付加価値に見合う用途を開拓しながらビジネスモデルを築き、23年中に人員を含め量産・品質保証体制を整え、24年度には上市したい考え。

  • 旭化成・・・知財で成長加速 経営直結スキーム築く
  • ポリプラスチックス・・・POM、革新技術を逐次導入 新系列でCO排出減
  • 日本化薬・・・ドローン安全装置、有人向け開発着手 15㌔㌘用、年内上市
  • 三井化学・・・「TPX」で高酸素透過 細胞培養器を開発
  • 三井化学・・・50億円規模ファンド グローバルBと設立
  • UBE・・・高純度硝酸5割増強
  • 日本ゼオン・・・マルチモーダルAI複雑材料系のMIに
  • SABIC・・・PPコンパウンド、発泡成形で好外観 車内装材に
  • AGC・・・インドシナ3社統合、電解・塩ビ
  • 日揮グループ・・・ セラミックス事業再編子会社が始動 日本ファインセラミックス
  • DICチャイナ・・・コーティング樹脂 現地企業を買収
  • 三菱ケミカルグループ・・・デジタルヘルス新興企業を支援

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