石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

旭化成・・・MMAをグリーン化

バイオ由来品投入 CRも検討

旭化成は、メチルメタクリレート(MMA)のグリーン化を推進する。バイオマス由来の原料を用いたMMAを生産する方針を固めた。認証制度に基づいたマスバランス方式を採用することで、CO排出量の少ないMMAとして市場投入する。また、市場から回収した使用済みメタクリル樹脂(PMMA)を加熱分解してMMAに戻すケミカルリサイクル(CR)も始める検討に入った。環境に配慮した化学品のニーズの高まりに対応する。

東ソー・・・クロル・アルカリセクター長 亀崎尊彦氏に聞く

クロル・アルカリの新戦略

亀崎尊彦氏

成長と脱炭素両立
MDI蒸留分離装置東南アジアで新設へ
東ソーのクロル・アルカリ事業はカセイソーダ、塩化ビニル樹脂(PVC)、ウレタンなどを手がける、言わずと知れた同社の主力事業だ。22年度から始動した3カ年の中期経営計画や長期視点でどのような成長戦略を描くのか。6月にクロル・アルカリセクター長に就任した亀崎尊彦上席執行役員に施策などを聞いた。
―新セクター長としての抱負を聞かせてください。
当事業にとって最大の課題は「成長」と「脱炭素」の両立。CO排出削減が今後の大きな課題となるなか、その対策をとりながら成長への道筋を付けたい。
―海外生産拠点の新設を検討しています。
カセイソーダやPVCは、人々の暮らしに欠かせないエッセンシャルビジネスだ。

  • 三菱ケミカルグループ・・・機能商品事業拡大へ 市場別組織で世界展開加速
  • 日本触媒・・・環化重合性モノマー、用途広げ事業化急ぐ
  • 東レ・・・半永久的に親水性持続 スパンボンド不織布開発
  • クレハエクストロン・・・半導体関連需要増で ESD対策材増産へ
  • 昭和電工と昭和電工マテリアルズ・・・持ち株会社から移行 レゾナック誕生へ
  • ダウ・・・TF―BOPE ライオンが採用 再利用パウチに

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トクヤマ・・・電子材料事業 グローバル戦略を加速

ICケミカル、米中でも成長狙う

トクヤマは電子材料事業のグローバル展開に一段と拍車をかける。足元は台湾、韓国、中国と極東市場を軸に拠点進出など事業基盤の拡充を進めている。今後は半導体関連需要の世界的な拡大に対応すべく、ICケミカルを軸に米国や中国でも事業成長の機会を窺う構えだ。

  • 住友化学・・・MR事業化へ試験設備 自動車廃プラ
  • ブリヂストン・・・リトレッド、米で事業基盤強化 タイヤ再利用促進
  • 三菱ケミカルグループ・・・日本ウインドサーフィン協会と連携 炭素繊維再利用へ
  • 積水フーラー・・・シーリング、耐火・高耐侯の新材料 有機と無機の利点兼備
  • 昭和電工マテリアルズ・・・再生医療製品でベンチャーと協業
  • 帝人など4者・・・再生医療、千葉にCDMO拠点 基盤構築へ
  • 東レ・・・シンガポールに電材研究拠点開設
  • 三菱ガス化学など3社・・・CCS供給網構築 新潟で調査開始
  • 横河電機・・・欧最大グリーン水素のMACに選定
  • デンカ・・・ノロウイルス抗原診断キットを発売
  • ダイセルと北大・・・こんにゃくセラミド 認知症抑制に効果

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 液晶ポリマー中国企業が攻勢・・・中級領域 金発科技など
  • 石油化学工業協会岩田圭一会長・・・クラッカー、稼働率向上に期待 車生産回復などカギ
  • UBE・・・9月CPL210㌦安
  • 双日・・・水素・アンモニア ジョホールでFS
  • 石油化学工業協会・・・8月の石化製品生産実績、8月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 財務省貿易統計・・・2022年8月石化品輸出実績、2022年8月石化品輸入実績
  • 塩ビ工業・環境協会・・・8月のPVC、VCMの生産・出荷
  • 日本プラスチック板協会・・・8月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、8月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、8月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・8月の合成繊維生産・在庫量
  • 日本スチレン工業会・・・2022年8月受払表
  • 化学製品値上げ
    ・KHネオケム・・・オキソ製品など
    ・DIC・・・スチレン系樹脂
    ・旭化成・・・BRとSBR
    ・東レ・・・エアバッグ糸と基布
    ・日本ゼオン・・・合成ゴム15日から 樹脂やエラストマー

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上野製薬・・・LCP コンパウンド増産

海外も視野に検討

上野製薬は、液晶ポリマー(LCP)「UENO・LCP」拡販策の一環でコンパウンドの増産体制を検討中だ。LCPのポリマーは昨年秋に四日市工場(三重県)で年産1250㌧能力の新系列を稼働させ、伊丹工場(兵庫県)の既存設備を含め従来比5割増の3750㌧体制とした。LCPは大半をコンパウンドとして供給するため、その増産体制も自社設備を置く伊丹工場や生産委託先で検討を進める。

  • 荒川化学・・・水素化石油樹脂、欧州製造事業を終了 原料事情が悪化
  • 三菱ガス化学・・・熱可塑性PI、高周波FCCLに 低誘電で低吸水
  • 旭化成・・・PET回収再生 ファミマと実証 消費行動分析も
  • 三菱ケミカルグループ・・・新研究棟が本格稼働 横浜 700人従事
  • BASFなど3社・・・再エネ電炉実証 クラッカー着工
  • 日揮・・・インドネシア アンモニア製造拠点 GHG排出量を測定
  • 積水化成品工業・・・ハイドロゲル用途開拓 新機能を付加
  • 鶴見化学・・・ゴム用不溶性硫黄 日本乾溜から譲受
  • 東レ・・・新サービス、MIで樹脂選定 製品開発迅速に
  • トクヤマ・・・情報システム子会社を合併

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