THE PETROCHEMICAL PRESS
UBE・・・米国にC1化学の拠点 DMC、EMC、PCDを生産
技術開発拠点も計画
UBEは、C1ケミストリーで米国ルイジアナ州にジメチルカーボネート(DMC、年産10万㌧)、エチルメチルカーボネート(EMC、4万㌧)の生産設備を26年4月稼働予定で、さらに隣接してポリカーボネートジオール(PCD、4千㌧)設備を27年メドに建設する計画だ。単独投資を予定し、稼働時期は前倒しを目指す。30年ごろを予定する第2期計画も前倒ししたい考え。また、PCDを起点とする高機能コーティング事業などの拡大に向け、技術サービス・開発拠点も米国に開設する計画だ。
化学の力で持続可能性を進化 CR原燃料に挑戦するネステ
再生可能原料 30年100万㌧供給体制へ
メルセデス・アロンソ氏
バイオマス原燃料、26年680万㌧に倍増
フィンランドの国営エネルギー企業のネステは、バイオマスナフサのグローバルサプライヤーとしてのポジションを一段と強化する。既存の食品系廃棄物をベースとしたバイオマス原燃料の供給能力を26年に現状の2倍強の年産680万㌧に拡大させる。加えてケミカルリサイクル(CR)のイノベーションを活用した新たな原料調達にも挑戦。これをベースとする再生可能原料で30年に100万㌧の供給体制確立を目指す。同社のリニューアブル・ポリマー&ケミカルズ部門の代表でネステ・ジャーマニーのエグゼクティブバイスプレジデントであるメルセデス・アロンソ氏は「化学の力でサステナビリティーを進化させることが私たちの目標」と強調する。
- 三菱ケミカルグループ・・・タイでMAA増設 24年稼働米工場閉鎖をカバー
- 住友化学・・・石化事業、価格転嫁が重要課題 通期業績下振れ予想
- トクヤマ・・・電材、下期巻き返し 環境事業3本柱揃い黒字化
- 横河電機・・・制御受注が好調持続 IA2IA構想実行に手応え
<特集>市場変革を素材 と技術で支援/ スーパーエンプ ラ〈上〉
最終製品市場の変化に伴い、より過酷な使用環境に耐える素材や多機能な素材が求められるなか、スーパーエンプラは自動車、電気・電子、エネルギー、航空機、医療、住設関連などの幅広い分野で着実に応用分野を広げている。多くのスーパーエンプラは、きめ細かい技術対応を得意とする日本の化学企業が世界的にも高いシェアを確保しており、変化する市場ニーズをビジネスチャンスとして取り込み、世界へ市場を広げていきたい。
概況
電動車、半導体、5G 成長分野が需要牽引
技術・顧客対応力 日本企業の強み発揮非表示のコンテンツ
東レ/PPS
ポリマー増設、車両用を世界へ拡大
コンパウンド、内外4拠点で増強
ユニチカ/PAR PIなど
PAR新系列 具体化に向け拡販
超耐熱タイプ 添加剤用にも注力
ポリプラスチックス/LCP PPS
LCP 2拠点で世界展開加速 用途拡大 高周波や車載用重点
PSPコンパウンド 車両用を積極拡大 電動化 材料と周辺技術支援
出光興産/SPS
2拠点化 ポリマーの能力倍増
車載用加速 食品周り、押出用も力
三菱ガス化学/熱可塑性PI
本格商業化 29年に年1000㌧規模で
フ ィ ル ム やCFRPなど 複数形態で市場へ
クレハエクストロン/スーパーエンプラ加工品
PVDF共押出フィルム 電池用拡大で能力倍増
素形材 フッ素系品揃え拡充
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 旭化成・・・炭素繊維UDテープ開発 端材リサイクル技術も
- JSR・・・DS事業、半導体材料が牽引 EUVが急拡大
- JOGMEC・・・都市ガス、LPGから水素製造効率50倍の新技術
- 旭有機材樹脂(南通)・・・電材用ノボラック生産能力5割増強
- 信越化学工業・斉藤恭彦社長・・・米国の塩ビ在庫調整「一巡しつつある」
- 三菱ガス化学・・・環境循環型メタノール 豪社と事業化検討
- 脱炭素化支援機構に積水化や昭電工出資
- 日本化学繊維協会・・・炭素繊維50年CNへビジョン策定
- エフピコ・・・再生PET増強検討
- 三菱ガス化学と田岡化学・・・共同出資 光学樹脂原料を生産
- 三井化学・・・超高分子量PEギアロボットを軽量化
- 東レリサーチ・・・分析サービス 欧ラボで開始
- 財務省貿易統計・・・2022年9月石化品輸出実績、2022年9月石化品輸入実績
- 国産ナフサ7~9月・・・ 8万1400円に下落
- 化学製品値上げ
・旭化成・・・SMを10円以上、再生セルロース10%程度
・三井化学・・・アンモニア系製品
・積水化学工業・・・強化プラ複合管、配管関連部材