THE PETROCHEMICAL PRESS

三井化学・・・構造改革第２幕へ

クラッカー、グリーン化具体策推進　アンモニア、混焼技術がエポックに

実機ベースの実験プラントを担う大阪工場のナフサクラッカー

橋本修社長

「構造改革の第１幕は終わり、第２幕が始まった。それはＧＨＧ（温室効果ガス）の大幅削減に向けたクラッカーのグリーン化であり、コンビナート改革だ。」三井化学の橋本修社長はこう表現し、同社と日本の石化産業がカーボンニュートラル（ＣＮ）社会の実現に向けてより具体的な施策を推進する段階に入ったことを強調した。
同社が掲げるＣＮの道筋は、13年度に６１５万㌧だったＧＨＧ排出量を30年度に今ある技術や省エネ努力により40％減の３７５万㌧に削減し、50年度の実質ゼロ=ＣＮ達成を目指すというもの。「30年度のタイムラインを考えると、さほど時間はない。会社の事業成長と合わせて、次世代に禍根を残すことのないよう取り組みを加速する」。

• ＵＢＥ・・・コンポジット、30年売上高600億円超へ　年８万㌧以上に増強
• 日油・・・新３ヵ年中計、戦略投資枠に700億円　「実践と躍進」テーマに
• 三菱ケミカルグループ・・・電材用エポキシ、福岡で新系列稼働　三重と２拠点体制に
• 本州化学工業・・・電材増産体制を整備　休止設備再稼働し新設検討

＜特集＞Ａ ＰＩＣ２０２３ インド大会

石化産業は持続可能な発展に不可欠　ＣＮの重要性を共有
アジア石油化学工業会議「ＡＰＩＣ２０２３」が５月18、19日の２日間、インド・ニューデリー市で開催された。新型コロナウイルスの世界的流行で20年に予定されていたが延期となり、19年の台湾大会以来４年ぶりに開かれた。今大会のテーマは「持続可能な未来に導く」。コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻による資源高、供給網の混乱など課題が多い一方、各国・地域の業界トップによる発言はカーボンニュートラル（ＣＮ）に向けた取り組みの重要性とともに、石化産業が世界経済の発展に欠かせないものであることを再認識させた。

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• ＵＢＥ・・・放熱複合材、熱伝導率 銅の２倍　宇部候補に量産へ
• 東レ・・・車関連12％増収へ　今期、最高更新4278億円
• 東レ、三井化学、熊谷・・・ＰＥモノマテ包装材を開発
• 東亞合成・・・ＣＮＦ今夏から出荷　用途開発後押し
• ＤＩＣ・・・熱対策材、インフラ業界に　米ＰＣＳと協定
• ＵＢＥマシナリー・・・洋上風力２件受注
• ＵＢＥ・・・ＣＰＬ５月、1690㌦据え置き
• 積水化学工業・・・ＰＳＣ実証開始　東京都と
• 積水化成品沖縄・・・ＥＰＳリサイクル　油化装置使い開始
• 三洋化成・・・安定性高めた乳化剤　化粧品の使用感向上
• オメガシミュレーション・・・海洋資源を脱炭素化　日本財団助成事業に
• 財務省貿易統計・・・2023年４月石化品輸出実績　2023年４月石化品輸入実績
• 石油化学工業協会・・・４月の石化製品生産実績　４月の汎用４樹脂の出荷実績
• 化学製品値上げ
  ・ジェイ・プラス・・・フタル酸系可塑剤
  ・クボタケミックス・・・塩ビやＰＥ管・継手

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• ダイセル・・・酢酸セルロース拡販　製法改善へ100億円
• クレハ・・・23～30年度　中長計「攻めの経営」　ＰＶＤＦ３系列増設
• 東ソー・・・経営資源、スペシャリティに　追加投資、今期決定
• 積水化学工業・・・営業利益、25年度に1150億円　M&Aを積極化
• 綜研化学・・・事業創出へ70億円
• 旭有機材・・・中計見直し　投資420億円に拡大
• ＡＤＥＫＡ・・・光酸発生剤新設備　千葉工場内に完成
• 荒川化学工業・・・拠点再編も検討