2008年9月8日(月曜) | |
第2793号(平成20年) |
総 合 面 |
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<先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情
報> 以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです。 日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから |
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ご希望の方に見本紙をお送り致します。 プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。 創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。 LPガス業界で高い支持を頂いてるプロパン・ブタンニュースを読んでみませんか? e−mail もしくはファクシミリにてご連絡下さい。 |
2008(H20)年 | |
9月8日(月曜) | |
第2793号 | |
PBN2008-9-8-01 LPG車補助金に応募殺到 省エネ型LPG車補助金に勢いがある。五月から始まった第一期、七月から始まった第二期に応募が殺到し、両期の予算額を大きく上回る交付が決まった。それでも補助金を求める勢いは収まらない。補助金窓口の日本LPガス協会によると、十月一日から始まる第三期も申請の即日締め切りは必至だ。日協は補助金に関する問い合わせに対し「十月一日消印発送で申請してもらわないと補助金は交付できないと思う」としている。 PBN2008-9-8-02 9月CP LPガス市況の混乱が続いている。サウジアラムコが八月三十一日に輸入各社に通告してきた九月積みCPは、プロパン、ブタンともに八月から二カ月連続、計百ドルもの下落となった。通告価格はトン当たりプロパンが前月比六十ドル値下がりの八百ドル、ブタンが五十ドル値下がりの八百四十ドルに急落した。しかし、CPは引き続き高値圏に張り付いており、影響で国内市況は上昇の一途にある。時間差で価格転嫁が遅れるためで、八月二十八日発表の七月CIF価格確報がトン当たり十万四千七百十三円の最高値更新=一部既報=、石油情報センターが三日に発表した八月二十九日調査の家庭用LPガス小売市況速報では十立方メートルの全国平均価格が前月比百五円値上がりの七千二百十七円(税込み)となり、高値記録を更新中。前月比百円以上の値上がりは一月以来で、八月検針分で今年二回目の大幅な料金値上げ改定が全国的に行われた模様だ。 今年一〜九月のサウジCPは平均でプロパン八百四十四・四四ドル、ブタン八百六十四・四四ドルで、依然として前年の平均よりも二百五十ドル近い高値で推移している。 九月CPはアラビアンライト対比の熱量換算比でプロパン八五・〇%(先月は七七・七%)、ブタン九一・〇%(同八一・五%)となった。熱量換算比は、プロパンが市場最低値を更新した先月から上昇したものの、他エネルギーとの競争力を意識したCP設定を行っているとの見方もある。 輸入関係者によると、九月CP下落の要因には、七月以降原油価格が下落基調にあり、不需要期との季節要因も複合的に働いたことが考えられる。 また、家庭用LPガス市況調査速報によると、サウジCPの高値推移を反映し、全国平均ではいずれの価格帯も前回調査時(七月末)から値上がりした。 十立方メートル以外の全国平均価格は五立方メートルが前月比五十七円高の四千五百三十三円、二十立方メートルが百九十五円高の一万二千二百八十九円、五十立方メートルが四百三十六円高の二万六千百六十一円。 PBN2008-9-8-03 電化勧誘率4割超え 需要家は事業者のアフターケアに満足しているものの、簡易ガスの特徴でもある「災害に強いガス」は十分に理解できていなかった−−。日本簡易ガス協会(北嶋一郎会長)は三日までに、昨秋実施した「お客さまアンケート」結果を明らかにした。アンケートは簡易ガス事業の持つさまざまな特性について、需要家と事業者との認識に隔たりがないかを確認するとともに、簡易ガス事業の強みと弱みを客観的に認識し、今後の法制度改革に向けた課題整理への活用を狙って実施。電力業界の切り替え勧誘も多く、簡易ガス協会では「提案力や広報活動の強化などでコミュニティーガス(簡易ガス)のファン拡大に努めたい」としている。 PBN2008-9-8-04 サンリン エネ・ベストミックス推進 バルク・保安に増改築運動 サンリン(本社・長野県山形村、柳澤勝久社長)は六月末の柳澤新体制スタートを機に、エネルギー事業の強化と生活サービス事業への挑戦を軸とする基本戦略を強化している。具体的には、従来から推進してきたバルク供給システムと集中監視システムの既存インフラに住宅リフォーム事業を連動。近い将来に汎用化が見込まれる燃料電池や太陽光発電などの分散型発電を視野に入れ、ガスと電気の長所を融合させたエネルギー・ベストミックスを提案していく。 PBN2008-9-8-05 東邦液化ガス 三好充てん所竣工 東邦液化ガス(本社・名古屋市、梅村幸治社長)の十三番目に当たる充填所「三好充てん所」が愛知県三好町に完成、八月二十九日に竣工式が行われた。約三十人の関係者が集まり、安全操業を祈願した。式典終了後には豊田市の名鉄トヨタホテルに移動し、東液会、東液共栄会、取引先、社員ら約六十人が集まって竣工披露パーティーを開いた。同充填所は年間最大出荷能力二万五千トン。「充填所運営ではこれまでに相当のノウハウを積み上げている。三十トンタンク一本でも効率運営が可能」(製造部)という高性能プラントだ。 PBN2008-9-8-06 活火山 住宅は化石エネゼロへ ○…和泉プロパン(本社 ・久留米市)の和泉光信社長は、二〇三〇年頃までに住宅で消費される化石エネルギーは限りなくゼロに近づくと予想している。使用するエネルギーは太陽光発電システムが主で、燃料電池が従。昼間の発電は蓄電池で蓄え、夜間使用する。すなわち電気は自家発電で賄う、住宅内は電化が進む、というもの。こうした予測に基づき、中・長期の対策を進めていこうとしている。 現在取り組んでいるのは太陽光発電システムとエコジョーズ、エコウィルの組み合わせ販売。バルクもセットだ。自家発を促進しつつ「ガスによる給湯分野は死守する」という考え。LPガスの販売価格は上昇しているが、まもなく電気、都市ガスも大幅に高騰する。オ ール電化マンションなどはガス配管がないから他のエネルギーに逃げられない。和泉社長はオール電化を希望する顧客に対して、「もう少し待てば、燃料電池で自家発電が可能な時代になる」と説得して、ガス設備の撤去を思い止まらせている。 「燃料電池を扱えないと販売店は生き残れない」という和泉社長は、現在はエコウィルを扱うことで、燃料電池の取り扱いも学習している。燃料電池は現在、固体高分子型(PEFC)の実用化が先行しているが、発電がメーンの固体酸化物型(SOFC)も近い将来、普及してくるので、お湯の活用に頭を悩まさなくて済むようになる。 業界には家の中がオール電化になることを懸念する声もあるが、根っこはガス。ただし、より長いスパンで見るなら、太陽光発電と蓄電池による水の電気分解が視野に入ってくる。限りなく化石エネルギーゼロの社会に近づいていく。 太陽光発電はシリコンを使用しない色素増感技術などが主流となり、価格は今の給湯器並みの五十万円程度に近づく。屋根以外に曲面や壁、カーテンなどにも貼り付けることができる。 技術の進歩は著しい。電力業界もガス業界も押し寄せる技術革新にはついて行くしかない。二〇三〇年頃のLPガス販売店の収入は「顧客一軒一軒の管理・補修費で賄う」というのが和泉社長の考え。 和泉社長の話は十二日に開催する本紙主催の「燃料電池・太陽光セミナー」で詳しく聞くことができる。関心のある向きは是非、ご参加を。 PBN2008-9-8-07 鳴門ガス 顧客防衛活動で成果 鳴門ガス(本社・鳴門市、中岸雅夫社長)はこのほど、オール電化ニーズを探りLPガス防衛を図るため二月から活動している「ガスのええとこ知らせ隊」(G知らせ隊)と「電化のことこっそり知らせ隊」(E知らせ隊)の中間報告をまとめた。進捗率は七月末現在、四八・四%。専用パンフレットとアンケートを使い質 ・量重視で訪問活動を展開した結果、訪問先の電化転換率は未訪問顧客の五分の一に減少。ガス機器のPRに軸足を置いた訪問活動の重要性を改めて実証した。 PBN2008-9-8-08 なにわ短信 Siで不満解決 ▽…機器メーカーの記者発表で聞いた話。「ビルトインこんろの業界全体の出荷台数は一昨年まで増え続けていた。新築着工件数が多少減ったり、IHにシェアを奪われても、買い替え需要の伸びの方が大きかったからだ。だが、昨年は前年比三%減で初のマイナスだった。新築が大きく落ち込んだからだ。今年も七月まで五%減の水準となっている」。 これからガス展シーズンが幕を開ける。買い替え需要の本番である秋の商戦で、何とか巻き返しを図りたい。Siセンサーコンロがいよいよ法制化され、格好の商機が訪れた。 とはいえ消費者は、まだSiという言葉になじみがない。まずは質問で古いこんろへの不便や不満を引き出そう。 「鍋を焦がしたことは?」「揚げ物の温度調節は難しくない?」。誰でも一つや二つの不満があるはずだ。 「それを解決するのがSiセンサーコンロなんです」と言えば分かりやすい。電化陣営はこの手法で古いガスこんろへの不満をIHの需要につなげている。 PBN2008-9-8-09 顧客防衛策 電化提案手法から学べ 広島県LPガス協会青年部会(平田庄治部会長)は三日、リーガロイヤルホテル広島で青年部会研修会を開いた。今回はパロマ東海支店支店長の永田雅人氏が「電化販売手法から学ぶ防衛策と高効率ガス機器販売」と題して講演。会員約百人が出席した。 平田部会長はあいさつで「LPガス業界は変化のときを迎えている。刻々と変化するなかで観察する目を養い、対策を立てて立ち向かわなければならない。今まではガスの販売量を伸ばすだけで良く、ガスも右肩上がりで伸びていたが、エコ・省エネ重視から高効率ガス機器が発売され、ガス機器を売れば売るほどガスの数量は減る時代になっている。さらに太陽光発電、燃料電池の時代へと移っていく。高効率ガス機器の普及に努め、エコを実践していかなければならない。ロハスな暮らしをお届けできる生活支援企業になることが求められている」と述べた。 PBN2008-9-8-10 住宅メーカー、リフォーム業者 高齢者対応・省エネ設備に力 国土交通省の平成十九年度住宅市場動向調査によると、高齢者対応設備や省エネ設備の整備状況は住宅ごとの整備率にバラつきがあるが、注文住宅と分譲住宅では総じて高い整備率であることが分かった。住宅メーカーやリフォーム業者が高齢者に販売の力点を置いて、設備を標準装備としたり、改築や修繕時の目玉にしている様子が伺える。 PBN2008-9-8-11 ガス給湯器 広がるネット販売 ネットによる給湯器販売が盛況のようだ。検索サイトで「ガス給湯器」を検索するだけで、スポンサーリンクに数社のネット販売業者が名を連ねる。給湯器が一般のネット通販商品と違うのは、工事を伴うことだが、今やネット販売業者は各地に協力工事会社を確保し、見積もり・受注から施工まで驚くほど短納期で対応できる体制を整備している。 |